グループ会社管理は、まず「グループに何社あり、それぞれどんな法人か」を1枚の台帳にまとめるところから始まります。
各法人の基本情報をまとめたリストを適切に整備することは、まさにグループ会社管理の情報基盤を築くはじめの一歩です。
このサイトで配布する法人リストテンプレートは、その出発点にあたるシートであり、どなたでもご利用いただけます。全20列を「必須」「推奨」「任意」の3段階に分け、最低限埋めれば使える設計にしてあります。
当方が提供するグループ資本・ガバナンス管理クラウド「SOLCUBE Core」の導入有無にかかわらず、御社グループの基盤づくりのために、ぜひご活用ください。この記事では、各列の記入ポイントと、他のシートとの連携で特に注意すべき点をまとめます。
何のためのシートか
法人リストは、グループを構成する全法人の基本情報(企業名・設立国・決算月・資本金・機関設計など)を1行1社で記録するシートです。
役員リスト・資本関係・株主名簿の各シートは、いずれもこの法人リストの「企業名」列を参照します。つまり法人リストは、他のシートが正しく紐づくための土台であり、最初に整えるべきシートです。
必須項目(2列)
- 企業名: グループ内で一意な正式企業名。他のシートの「所属企業」「出資元」「出資先」列はすべてこの列の値から選択する仕組みのため、表記ゆれ(略称・全角半角・スペースの有無)があると後続シートとの紐づけが崩れます。最初に確定させ、他シートへは必ずコピー&ペーストで転記することをお勧めします。
- 設立国: プルダウンから選択します。
企業名・設立国以外の18列は「推奨」または「任意」です。
特に資本金・総議決権数・機関設計・役員任期は空欄でも取り込み自体は可能ですが、後続の連結区分の自動判定や任期管理に関わるため、できる範囲で埋めておくことをお勧めします。
記入で迷いやすい列
法人番号: 国税庁が指定する13桁の番号です。
先頭が「0」から始まる番号は、数値として入力すると先頭の0が消えるため、文字列として入力してください(セルの書式はあらかじめ文字列に設定済みです)。
連結区分: 空欄のままにしておくと、資本関係シートに記録した出資比率をもとに、報告主体を起点とした支配スコープ内で合算した値から自動判定されます。
目安は「50%超=連結子会社」「20%以上50%以下=持分法適用会社」「20%未満=その他」で、報告主体自身とスコープ内の合算が0%の法人は区分なし(—)です。会計上の連結範囲は支配力・影響力の実質に基づくため、自動判定と異なる場合は、この列に直接区分を指定して上書きしてください。
機関設計1〜3: 取締役会設置会社・監査役会設置会社・監査等委員会設置会社などは、会社法上いくつかが同時に成立します(たとえば「取締役会設置会社」かつ「監査役会設置会社」)。1つの法人が複数の建付けを持つ場合は、機関設計1・2・3に分けて入力してください。
取締役の任期・監査役の任期: 取締役の任期は原則2年(会社法332条)、監査役は原則4年(会社法336条)ですが、非公開会社は定款で最長10年まで伸長できます。
定款で標準より長く定めている法人は、その年数をここに入力してください。空欄の場合は原則どおりの年数で扱われます。
グループイン日・グループアウト日: 買収・売却・清算などでグループの範囲が変わった法人を記録する列です。現在グループに属していない法人でも、過去に属していた期間を残しておくと、その時点のグループ構成を振り返る際に役立ちます。
他のシートとの連携で気をつけること
役員リスト・資本関係・株主名簿・株主異動台帳の各テンプレートは、法人リストとは別ファイルに分かれています。
企業名を選ぶ列にはプルダウンを用意していますが、ファイルをまたぐプルダウンは技術的に維持できないため、これらの列は自由記述に変更してあります。法人リストに入力した企業名と一字一句完全に一致するように入力してください(コピー&ペーストを推奨します)。表記が一致しない場合、取り込み時にエラーとして返却されます。
次のステップ
法人リストが埋まったら、役員リスト・資本関係・株主名簿の順に記入を進めることをお勧めします。いずれも法人リストの企業名を土台にした構成です。
法人リストテンプレートおよび記入例は、この記事末尾のご案内から無料で入手できます。SOLCUBE Coreでは、記入いただいたデータを取り込んだうえで、グループ全体の資本関係・役員構成を1つの画面で確認できる形に整えます。
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グループ会社の基本情報・役員・資本関係・株主名簿を整理するExcelテンプレート(記入例つき)と、SOLCUBE Coreのサービス資料を無料で配布しています。
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