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テンプレート活用

株主名簿と異動履歴を分けて記録し、あとから任意の時点を追える形にする方法

2026-08-17 公開

株式会社は、会社法上、株主名簿を作成し本店に備え置く義務を負います(会社法121条・125条)。
株主総会の招集や配当、増資といった手続きは株主名簿の記載を前提に進むため、記載事項を正確に保つことは形式的な事務作業ではなく、意思決定の土台そのものです。
グループ会社の数が増えるほど、法人ごとに株主管理が属人化・散逸しやすくなり、気づいたときには記録が追いつかなくなっている、というケースも珍しくありません。
ここで公開している株主名簿・株主異動台帳テンプレートを使えば、会社法が求める記載事項に沿った形で記録を整備できます。

株主名簿・株主異動台帳テンプレートは、1つのファイルに2つのシートを収めています。「04_株主名簿」は現在(または基準日時点)の保有状況のスナップショット、「05_株主異動台帳」は新株発行・譲渡・相続といった異動の履歴です。この2つを分けて記録しておく理由と、それぞれの記入ポイントを説明します。

株主名簿(04_株主名簿)の記入ポイント

複数法人の株主を1シートにまとめて記入できる設計です。SOLCUBE Core導入時は、「所属企業」列を基準に、各法人の個社ページに適切に振り分けられて表示されます。

必須項目は3列です。

  • 所属企業: 「01_法人リスト」の企業名から選択します。この列を基準に法人ごとへ分割されます。
  • 氏名又は名称: 個人の場合は氏名、法人の場合は正式名称です。
  • 所有株式数: 整数で入力します。

推奨項目のうち、特に次の2つは会社法121条が定める株主名簿の法定記載事項に該当します。

  • 住所: 株主名簿の法定記載事項の一つです。可能な限り記入してください。
  • 取得日: 株式取得の年月日も法定記載事項の一つです。空欄の場合はテナントで指定した株主名簿の基準日が適用されますが、株主ごとに取得日が異なる場合は個別に入力することをお勧めします。

このほか「株主区分」(個人・法人)、「株式の種類」(空欄の場合は記入要領で指定した既定の種類が適用されます)、「議決権数」(空欄の場合は所有株式数から概算)も、できる範囲で埋めておくと後続の集計精度が上がります。

株主異動台帳(05_株主異動台帳)の記入ポイント

こちらは任意提出のシートです。現状のスナップショットだけで足りる場合は空欄のままで構いません。過去の異動履歴まで記録しておきたい場合に使います。

必須項目は5列です。

  • 所属企業: 株主名簿と同様、法人リストの企業名から選択します。
  • 株主氏名又は名称: 同じファイル内の「04_株主名簿」に記入した氏名・名称から選択します。
  • 異動年月日: YYYY-MM-DD形式です。
  • 異動事由: 「設立時発行」「新株発行」「譲渡」「相続」「贈与」「株式分割」「株式併合」「株式消却」「自己株式取得」「自己株式処分」「その他」の中から選択します。
  • 異動株式数: 整数で、取得は正の数、処分は負の数で入力します(0は入力できません)。

「相手方株主氏名」(譲渡等で相手方がいる場合のみ)、「払込金額/譲渡価額」、「議決権数増減」(空欄の場合は異動株式数を1株1議決権として代替)、「摘要」は任意です。

なぜ2枚に分けるのか

株主名簿だけでも、現在(または基準日時点)の保有状況を把握するという目的には十分です。
一方で、異動履歴を残しておくと、「過去のある時点で誰がどれだけ保有していたか」をあとから再現できるようになります。増資や譲渡の経緯を監査や税務調査で確認する必要が生じたとき、あるいは過去のある時点の議決権比率を確認したいときに、スナップショットだけでは足りず、異動の積み上げから逆算する必要が出てきます。

すべての異動を遡って記録するのは負担が大きい作業でもあるため、このシートは任意提出としています。直近の異動だけでも記録を始めておくと、その時点以降は履歴が積み上がっていく形になります。

次のステップ

株主名簿・株主異動台帳テンプレートおよび記入例は、この記事末尾のご案内から無料で入手できます。SOLCUBE Coreでは、蓄積した異動履歴から任意の時点の株主構成を導き出せる形でデータを保持します。

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