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テンプレート活用

グループ会社の出資関係を「出資元・出資先」で正確に記録する方法

2026-08-17 公開2026-08-25 更新

資本関係テンプレートは、法人間の出資関係を1行1関係で記録するシートです。
全7列のうち必須は2列だけですが、列名の付け方には理由があります。この記事では、記入方法とあわせて、その理由を説明します。

「親会社・子会社」ではなく「出資元・出資先」

このシートの2つの必須列は「出資元」「出資先」という名前になっています。「親会社」「子会社」という呼び方の方が馴染みがあるかもしれませんが、あえて避けています。

理由は、このシートが記録するのは出資比率という数値の事実であり、「親会社」「子会社」という会社法上の地位の判定ではないためです。
会社法上の親子会社関係は、議決権の過半数保有だけでなく、役員派遣や契約関係による実質的な支配力まで含めて判断されるものです。単純な出資比率のデータに「親会社」「子会社」というラベルを付けてしまうと、あたかもそれが法的な判定結果であるかのように見えてしまい、実態と異なる可能性があります。

「出資元(誰が出資しているか)」「出資先(どこに出資されているか)」という表記であれば、記録しているのが客観的な出資の事実そのものであることが、列名からそのまま伝わります。

必須項目(2列)

  • 出資元: 「01_法人リスト」の企業名から選択します。
  • 出資先: 同じく「01_法人リスト」の企業名から選択します。

出資元と出資先はいずれも法人リストの企業名列を参照するため、法人リストを先に固めてから記入してください。

推奨・任意項目

  • 所有比率: 0〜100の数値で入力します(%記号は不要です)。空欄でも取り込みは可能ですが、法人リストの「連結区分」列が空欄の場合、報告主体を起点とした支配スコープ内でこの比率を合算した値から連結子会社(50%超)・持分法適用会社(20%以上50%以下)が自動判定されるため、できる限り入力してください。
  • 議決権数: 取得時点の議決権数です。空欄の場合は所有比率から概算されます。
  • 取得日: YYYY-MM-DD形式です。空欄の場合はテナントの起点日(記入要領で指定した基準日)が適用されます。
  • 出資額: 円単位の整数です。
  • 摘要: 取得の経緯などの補足です。

1行1関係だからできること

このシートは「1つの法人につき1行」ではなく「1つの出資関係につき1行」で記録します。この設計により、以下のような、単純な親子ツリー図では表現しづらい構造もそのまま記録できます。

  • 複数の出資元を持つ法人: A社とB社がともにC社に出資している場合、「出資元:A社/出資先:C社」「出資元:B社/出資先:C社」の2行で記録します。
  • 相互保有: A社がB社に出資し、B社もA社に出資している場合、「出資元:A社/出資先:B社」「出資元:B社/出資先:A社」の2行で記録します。循環する出資関係も、行を追加するだけで表現できます。
  • 段階的な出資構造: 持株会社が複数の中間持株会社を介して事業会社に出資しているような多段階の構造も、各段階を1行ずつ積み上げれば記録できます。

ツリー図のソフトウェアや組織図テンプレートの多くは「1つのノードに1つの親」を前提にしており、相互保有や複数出資元のケースを表現しようとすると、図が崩れたり、注記で補うしかなくなったりします。
資本関係を「関係の一覧(行の集まり)」として記録しておけば、あとから可視化する際の表現方法(ツリーか、より自由な構造を許すグラフか)に依存せずにデータを保持できます。この論点は、循環出資・相互保有の可視化を扱った別記事でも詳しく取り上げています。

次のステップ

資本関係テンプレートおよび記入例は、この記事末尾のご案内から無料で入手できます。SOLCUBE Coreでは、記入いただいた出資関係を有向グラフとして描画し、相互保有や複数の出資元も実態のまま可視化します。

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